東京都発行喫煙防止リーフレット(高校生向け)
タバコとその関連製品は、健康に多くの悪影響を及ぼす可能性があります。心臓病、がん、呼吸器疾患など、多くの深刻な健康問題のリスクを高めることが科学的に証明されています。特に、成長途中の身体には、大人よりも深刻な影響を与える可能性があります。
未成年者の喫煙は法律で禁じられています。これは、若い人々がこれらのリスクから守られるべきであると認識されているからです。タバコはまた、ニコチンという依存性のある物質を含んでいます。ニコチンは非常に強力な依存性を持っており、一度始めると止めるのが非常に困難になります。
未成年者にたばこ・酒類を取得・使用 させない取組の効果的推進方策の検討(内閣府)
近年喫煙者たちに絶大な人気を誇る加熱式たばこIQOS(アイコス)ですが、今回は妊娠中の妊婦さんがIQOSを吸った場合の胎児への影響について私なりの見解をまとめています。
インターネットを見ていると健康への害が少ないという理由から、『妊娠中の妊婦さんが吸っても問題ないのでは?』という世間の声もありますので、念のため私が運営するこのサイトでも注意書きを掲載していきます。
本記事で解説する内容を大きく分けると、
- IQOS(アイコス)は少なくとも有害物質を含んだタバコである
- 妊娠中の妊婦さんが吸った場合、どのような影響があるのか?
の2つに分けて解説していきますので、是非ご覧ください。
出展: iqos公式サイト
アイコス公式サイトよりアイコスデュ専用タバコの販売を終売し、ブレード型タバコの販売在庫が無くなり次第終売にするとのアナウンスが発表されました。 対象デバイスは下記の通りです。- アイコス2.4プラス
- IQOS3
- IQOS3マルチ
- IQOS3デュオ
IQOS(アイコス)は有害物質を含んだタバコである
IQOS(アイコス)は、紙巻きたばこに比べて有害物質を90%以上カットされていると販売元から公表されているものです。
この部分だけを聞くと、確かに今までの固定概念を完全に打ち崩したように聞こえますが、90%以上ということは10%未満の有害物質を放っているということになります。
もう一度言います。
アイコスは、従来の紙巻たばこに比べて10%未満の有害物質を含んだタバコです。
アイコスは最近流行っているニコチンレスの「電子タバコ」ではありませんので、有害物質を含んだ喫煙道具なのです。
ということは、20歳未満の未成年が吸うことは許されませんし、もちろん妊娠中の妊婦さんが吸うこともお勧めできないものです。
IQOS(アイコス)に変えて体の変化は?健康や害について解説歯の色が気になるが何をしたら良いかわからない読者の皆様へ
タバコ吸っていると歯の色、気になりませんか?
私はネット広告でホワイトニングだとか、歯列矯正だとかの広告が出すぎてとうとう気になってしまいました。
ホワイトニングも歯列矯正も高すぎるので一旦ホワイトニング歯磨き粉継続することにしました。
割とコスパよく継続できているので、興味ある方読んでみてください!
妊娠中の妊婦さんが吸った場合、どのような影響があるのか?
では、妊娠中の妊婦さんがIQOS(アイコス)を吸った場合どのような影響があるのか?
アイコスは最低でも10%未満の有害物質を含んでいるということは十分理解して頂けたと思います。
しかし、その10%というのはあくまで従来の紙巻たばこに比べての話であって、妊娠中の妊婦さん、またはお腹の中にいる胎児への影響は従来の紙巻たばことさほど変わらないというのが私個人的な見解です。
確かにアイコスから出る煙は、水蒸気ですので副流煙ではありません。
副流煙ではないけれども、結局のところはその水蒸気にも有害物質(ニコチン)が含まれていることに違いはありません。
ですので、結果的には妊娠中の妊婦さんの近くでアイコスを吸うことも、妊娠をしている本人がアイコスを吸うことも非常に危険なことであると言えます。
実際に、妊娠中の妊婦さんが喫煙した場合の危険なことを2点挙げてみます。
流産、早産の可能性が2倍〜3倍になる
まず妊娠中の妊婦さんが喫煙した場合、流産する可能性が約2倍、早産の可能性が約3倍にまで拡大してしまいます。
これには、タバコに含まれる「ニコチン」が影響しています。
ニコチンは母体の血管を収縮させてしまう作用があり、体内の血流を悪くすることから、胎児がいる胎盤機能の低下、栄養や酸素がうまくいき渡らないという恐れがあります。
産後の成長にも影響が出る
そして、産後の赤ちゃんの成長にも影響が出ると言われています。
無事に生まれてきたから一安心という考えは全く正論ではありません。実際に妊娠中に喫煙していた方と、全く喫煙していない方では、子どもの成長過程の中で身長や学力に差が生じるというデータもあるくらいです。
さらには、「乳幼児突然死症候群(SIDS)」という赤ちゃんの突然死の発生リスクを伴うこともあるようですので、絶対に妊娠中の喫煙はお勧めできません。
まとめ
まとめになりますが、やはり妊娠した後はIQOS(アイコス)であっても喫煙はお勧めできません。
中には、かえってストレスになるから『少しだけなら吸っても大丈夫』なんていう言い訳をして吸ってしまう方もいますが、そんなことはありません。
実際に私は、自分の子どもが生まれてすぐに手術をした経験を持っていますが、入院していた他の子どもたちのほとんどが「未熟児」でしたので、その苦労は痛いほど分かります。
保育器に入れられている赤ちゃんを見ている両親を見た私の感想は、『とてもかわいそう』という一言で済ませることができないほど深刻です。
特にNICUと呼ばれる「新生児集中治療室」では、いつ子どもが亡くなるか分からない部屋でしたので、警告アラームが鳴るたびに背中がゾッとする緊張がたえない場所です。
脅すわけではありませんが、自分の子どもがその立場になったらどうですか?
親の未勝手な喫煙で子どもの生死や成長に影響を与えることは、絶対に許されることではありません。
少々重い内容になってしまいましたが、妊娠が発覚した際にはただちに禁煙をして、お父さんもお母さんを気遣って出産までサポートすることをおすすめ致します。
やはり生まれてくる赤ちゃんは元気が一番ですからね♪